爪を噛むくせを直す
<質問1>
テーマ「子どもの爪を噛むくせを治す」
「子どもが中学生になっても爪を噛む癖をやめられません。
どうしたらやめさせられるでしょうか?」(中学生の女の子の母)
<一色先生からのアドバイス>
こういう時は、
お母さんがまず、爪を噛むフリをしてください。
こっそりですよ、お子さんの前ではなく。
で、こう… 噛んでみるんです。
”どんな気持ちかな~”と、ちょっと味わっていただくと良いのです。
なにか、”いじいじ”していますよね。
つまり、不満があって~”噛みたい。”
”噛む”ということは、歯に力をいれます。
これはどういう時かというと…
悔しいんです。
つまり怒っているんですね。
怒っていて、”くやしい~”
でも、なぜ爪を噛むかというと
外側に怒りを向けられないからなのです。
外側に怒りをむけたら爪は噛みませんが
”外側には向けられない”と思うから、
爪を噛んでひとりで“いじいじ”しているのですね。
まずひとつは、”怒りがある”ということを
認めるということですね。
本当は、お子さんがそれをちゃんとやってくれると良いのですが
なかなかお子さんに、“あなた、怒っているんじゃない?!”
ときくわけにもいきませんので、
これをお母さんがやるんです。
おもしろいでしょ…。
では、修正法は次回ご紹介しましょう。(つづく)
では、前回の続きです。
テーマは、「子どもの爪をかむ癖を治す」です。
お子さんの問題は、
お母さんが、治るまでの疑似体験をすると
結構うまく治るんですよ。
ですので、まずお母さんが“怒っている”ということに気がついて
“どんなことに怒っているかな~”ということを
ちょっと考えてみるんです。
例えば、
”思い通りにならない!”
”これをやって!あれをやって!と思うのに、ちっとも思い通りにならない。”
”もっと話を聞いてもらいたいのに他の兄弟が邪魔で、なかなかお母さんを独り占めにできない。”
”ずっとお母さんにそばにいてほしいのにお母さんは忙しい忙しいという。”
”そういうことで子どもが怒っているんじゃないかな~?”
と考えて、
その気持ちをお母さんが疑似体験するのです。
それは、一人でやってくださいね。
邪魔が入らない時間に、部屋にこもってやってみる。
そして、それを一回やってみたあとに
大人の自分に戻るんです。
そうすると、今母親ですから、
子どもが沢山いた場合、あの子もちゃんとみているし、
この子もちゃんとみていることがわかります。
でも赤ちゃんではないので、ず~っと話を聞き続けてあげようと思わない。
ただそれだけであって
愛していないわけではないのです。
ですので、親から子どもに次のように言います。
“あなたのことはちゃんと愛しているの”
“安心していいのよ”
“あなたのことを嫌っているわけでも、阻害しているわけでもないよ“
“とても愛しているのよ。安心してね。
あなたはもっとたくさんのことができるのよ。
人にやっともらおうとしないで、自分でもっと行動できるのよ。
あなたはもっと、外で生き生きできるのよ。”
これをずーっというのです。
ここに、怒っている自分がいると思ってその自分に言うのです。
何度も何度もやってください。
そうすると、自分自身が安心してきます。
何かこう、付き物が取れた感じですっとするんです。
その頃には、お子さんの爪をかむ癖が
消えてますよ。
もし消えていなかったら
もうちょっとやってください。
必ず消えますので、
消えるまでやる。
これをやってくださいね。